マリックさんも絶賛!トリックより大切な「上達の秘訣」を凝縮した名著の日本語版です!
【効果】
新しい技法を覚える、新しい現象を組み込む。それは楽しい作業です。
でも、自分の演技の「見たくない部分」だけは、なぜか毎回きれいに避けて通ってしまう。
心理学には、都合の悪い現実から目をそらす傾向を指す「ダチョウ効果(オーストリッチ・ファクター)」という言葉があります。
砂に頭を突っ込んで、危険が見えなくなれば安心してしまう、あのイメージです。
技法は一通りできるのに、演じると手順の説明みたいになってしまう。
同じマジックなのに、自分の演技では場が静まり、うまい人がやると大きく盛り上がる。
ミスディレクションという言葉は知っているけれど、実践で何をすればいいのかいまいち説明できない。
練習しているつもりなのに、去年の自分と今年の自分が何も変わっていない気がする。
読み終えたあと、何が変わるか。いちばん大きいのは、「自分の演技を最後まで見返せるようになる」ことです。
粗が見えても、それが直せる粗だとわかっているので、止めずに見られる。
次に何をすればいいかがわかる状態で見返す動画は、苦行ではなく作業になります。
そして、演技が変わるでしょう。
あなたのレパートリーの中でいちばん自信のない一本を、この本の手順に沿って一度分解してみてください。
どこで観客の目線を集め、どこで逃がすのか。
この一言は本当に必要なのか。この持ち替えは、なぜ今なのか。
組み直したあと、友人に見せたときの反応が、以前とは変わっているはずです。
「え、なんで」の前に、一瞬の沈黙が入る。
あの沈黙が、演技が届いた合図です。
【特徴】
●技法の本ではありません。かといって、「気持ちが大事です」で終わる精神論の本でもありません。
●自分の演技を直視して、どこをどう直すかを決めるための手順が書かれています。
●頭の中のイメージを紙に落とす方法。技法を「できる」から「使える」に変える練習の組み立て方。
●観客の注意がどこを向いているかを把握し、操作する考え方。
●セリフの推敲。そして、それらを一本の演技に組み上げる作業。
【こんな方に向いています】
●マジック歴が1年以上あり、演じるレパートリーがいくつかある方
●技法や現象は増えたのに、演技そのものが良くなっている実感がない方
●人前で演じる機会がある方(プロ・アマ問わず、飲み会レベルでも構いません)
●自分の演技を録画して見返す習慣がある、もしくはこれから始めたい方
●クロースアップ、ステージ、メンタリズムなど、ジャンルを問わず「届け方」を鍛えたい方
●読んだ内容を実際に手を動かして試す気がある方
●動画を撮る環境があると理想的です(スマホで十分です)。
【収録内容】
●第1章 心の中でイメージする
演技を頭の中だけで転がすのをやめ、紙の上に出す章です。ストーリーボードの記入例とひな型が付いています。自分の手順を書き出した瞬間、「この動作、何のためにやっているんだろう」という空白が見つかります。その空白こそ、観客が退屈している場所です。
第2章 技法を学ぶ
「できる」と「実演で使える」の間にある距離を埋める章。音楽学校でトレーニングを積んだ著者らしく、練習を回数ではなく設計として捉えます。読んだあと、毎日のパケット練習の中身が変わります。同じ30分で、伸びる量が変わります。
第3章 注意のコントロール
観客の視線と意識が今どこにあるのかを、感覚ではなく構造として把握する章です。ここを読むと、自分の演技を見返すときの目が変わります。「なんとなく怪しく見えた」が、「3拍目に自分から手元を見た」という具体的な原因に変わります。
第4章 ミスディレクション —— “マジックの核心”
本書がいちばん厚く扱うテーマ。何かを隠すテクニックではなく、観客の体験を組み立てる設計として語られます。この章を読んだあとにサムパームを使うと、同じ技法なのに成功率が変わります。手がスムーズに動くようになったからではなく、動作のタイミングを理解したからです。
第5章 動作を練る
ジャグリングとパントマイムの経験が最も濃く出る章。指先の動きから体の向きまで、動作を分解して組み直します。「自分、かっこよく見えないな」という、あの正体不明のもやもやに、はっきりした名前が付きます。
第6章 セリフを練る
言葉の推敲です。日本語版では、日本語で演じる際の言い回しについての解説が加えられています。削れる一言を削るだけで、演技の密度が変わる。読後、自分の口上から「えー」と「じゃあ」が消えます。
第7章 すべてを組み合わせてみましょう!
分解したパーツを、一本の演技として組み上げる章。ここまでの作業が、実際の舞台やテーブルでどうつながるかを扱います。この章を終えた時点で、あなたの手元には作り直された演技が一本あるはずです。
第8章 ヘルプファイル(困った時に)
症状別の対処集。うまくいかないとき、どこを疑えばいいのかを引ける形でまとめてあります。本棚に置いておいて、演技が詰まったときに開く章。買ってから5年後にいちばん開いているのは、たぶんここです。
第9章 おわりに
50年演じてきた著者が、最後に読者へ渡す言葉。ここまで読んできた人にだけ届く一節です。
参考文献一覧(洋書・和書)/付録:外郎売
※ 商品内容:書籍(日本語版)。
※ 著者:ジェラルド・エドマンドソン 氏。
※ 翻訳:山中邦人 氏。
※ 製品仕様:ソフトカバー/A5版/220ページ。
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